座卓の修理依頼。
多分、ブビンカを輪切りにした芯持ち材で、直径約1300mm、厚さ80mm。
髄を通るヒビが有り、辛うじて辺材部分が残り支えてる状態。
これからも、自分ではこのような座卓は製作しないだろうけど、興味が湧き引き受けることに。
契り、クラック充填ではカバーできず、切断後に矧ぐ方法を選択。
既存塗膜の除去。
スクレーパーで大部分は除去する事が出来た。
このての家具には厚めにポリウレタン塗料を塗布するのが一般的らしいのだが2.3mm程の膜厚に驚いた。
細かい既存塗料のケレンの為にサンダー掛けをすると、以前に嗅いだことのあるFRPに使用されるポリエステル樹脂(不飽和)の匂い。もしかしてポリウレタン塗料ではないのかも。
ガラス繊維等に含浸させて用いられるのは知っているけど、クリアの仕上げ塗りとして塗布できるのだろうか?
複雑に反っていて基準となる面がないので、切断後に時間をかけて鉋、ペーパーなどで矧ぎ口を調整。
天板と脚の送り寄せ蟻による結合部分に多量のパテが塗布されていたので除去。嵌め合いを調整。
仮に不飽和ポリエステル樹脂が塗布されている事を考慮し、ケレンで除去できない木目等に残る塗料と上塗りする塗料との密着性が悪く剥離する恐れが懸念されるので、サンジングシーラーを塗布する前に、FRPやABSとの密着性を高めてくれる層間接着剤の役目してくれる塗料を塗布。
2液性のウレタンサンジングシーラーを塗布。
乾燥後ペーパーによるサンディング。
カシュー塗料を塗布。
乾燥後ペーパーによる足つけとゴミ、埃の除去(同工程を2回)。
粘度調整したカシュー塗料を仕上げ塗り。