2015年12月19日

チーク材のベンチ


先日、外でご使用になられてるベンチの修理依頼を頂いた。
お話ではタイで購入したものだそうで、思入れがあり修理できる業者をお探しになられていたそうだ。

初見では2脚の内の1脚は、脚部と貫が既に腐っていて各接合部分には腐朽菌による影響と思われる白色して脆くなった部分が見受けられた。
なるべく既存で残せる部材は利用してほしいとのご要望。
各部材の接合は付きつけのビス留めで、皿頭を隠す木ダボのほとんどが飛び出していて内部でビスが腐蝕していると思われ、リユースできるか選別する為には実際に解体してみないことには分からない。
修理は可能だけど、この段階ではどの程度の手当てが必要なのか見当がつかない。

それから、タイで製作された家具なら多分用材はチークだと思われるのだが、水・害虫に強い材がここまで腐るのだろか?





Teak(チーク)、油木とも呼ばれ油分を多く含み、耐水性があり害虫に強い。
高級材で切削性が良く、狂いも小さく、エイジングによる色の変化も美しい。
天然のチーク材はインド・ラオス・ミャンマー・タイの4カ国のみに生育していて、それ以外の国のチークは人工で植樹されたものらしい。
自然に天然チークは純林として成長せず、落葉常緑林や熱帯常緑樹林と混在(435%)して生育。
天然チーク材の品質の低下が指摘されている中、ミャンマー産の天然チークは特別で高品質な材を供給している産地である。

樹齢180年程で成長は止まるので、そのサイクルで植樹・伐採をすれば安定した供給も可能とのこと。
その価値からチークの植林は長期的に小規模生産者とその子孫の生活を向上させる蓄えになりうるそうだ。





超高価である、導管中に含まれるシリカ等の無機物による刃物の破損というマイナス要因もあるけど、僕も好きな樹種の1つである。
アリババのサイトにほとんど同じと思われる、タイで製作されたベンチが出品されているのを発見。

用材はやはりチークとある。
修理依頼のあったベンチは最近になり塗装したとのことで木肌もわからず、不具合部分は妙に白くてチークと断定できず、全体的な雰囲気からチークではとあたりをつけていたのだがやっと確信がもてた。
早速、付き合いがあり信頼している木材屋の方に図面を送り材料をひろってもらった。
修理といえど不具合部分の状況を現段階では把握できていないので、ここは大丈夫だろうという所を除き作り変える仕様で見積りを作成した。


やはり、”チークは高い”とんでもない金額になってしまった。


最初に依頼者の方にこの家具の第一印象から、買い換えたほうが安いのではと失礼ながら提案させて頂いたのだが、解体後の最悪の状況を想定した見積りなのでこれ以上高くなることはないのだが、解体してみないことにはやはりは分からないという変な見積りになってしまった。

この見積り金額をご覧になったら驚かれるだろうな。





posted by nanoda at 18:04| Comment(0) | 日記

2015年12月17日

看板製作

日頃からお世話になっているオーダークロースと、レザークラフト工房のアトリエ・メチエさんから看板製作の注文を頂いた。

エボナイズして黒染めした材を用いて製作することに。

オイルフィニッシュで濡れ色となり更に深みのある黒になった。

AM_SignB.png

posted by nanoda at 00:53| Comment(0) | 日記